
「リーダー」と聞いて、何を思い浮かべるか — The Image
「リーダー」と聞いたとき、どんな姿が浮かびますか。
先頭に立って指示を出す人。誰よりも成果を上げる人。チームを引っ張る強い人。
おそらく、そういうイメージではないでしょうか。
日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)の調査によると、「管理職になりたくない」と答えた人は77%に達しました。多くの人が、リーダーになることを避けている。
でも、同じ調査の中に、もうひとつの数字があります。高い人事評価を得ているにもかかわらず管理職志向が低い若手の約7割が「組織の後押しがあり、自身に実力が備わりさえすれば、管理職にチャレンジしたい」と答えているのです。
リーダーになりたくないのではない。「自分が思い描くリーダー像」に自分が合っていないと感じている。そこにズレがあります。
パーティで一番大事なのは、勇者じゃない — The Healer Theory
RPGのパーティを思い出してください。
勇者は確かに目立ちます。剣を振るい、敵に立ち向かい、物語の主人公として描かれる。でも、勇者だけでは冒険は成り立ちません。
回復魔法を唱えるヒーラー。戦況を分析する賢者。前線で盾になる戦士。パーティが機能するのは、それぞれが自分の役割を果たしているからです。
そして、パーティを「チーム」として機能させている人は、多くの場合、一番目立たない人だったりします。仲間の体力を見て回復を入れるヒーラーのように、「誰が何を必要としているか」を感じ取れる人が、実はチーム全体の力を最大化している。
リーダーシップとは、先頭に立つことではありません。チームの力を引き出すことです。
Googleが180チームを分析してわかったこと — Project Aristotle
これは感覚論ではなく、データが証明しています。
2012年、Googleは社内の180以上のチームを対象に「何が効果的なチームを作るのか」を調べる大規模研究を行いました。「プロジェクト・アリストテレス」と名付けられたこの研究で、最も重要な発見は意外なものでした。
チームの成功を最も強く左右する要因は、メンバーの能力ではなく「心理的安全性」だったのです。
心理的安全性とは、「この場で発言しても、失敗を認めても、批判されない」とメンバーが感じている状態のこと。Google re:Work(Googleの人事研究公開プラットフォーム)で公開されている成果によると、心理的安全性の高いチームは以下の成果を出しました。
- 生産性が19%向上
- イノベーションが31%増加
- 離職率が27%低下
最も優秀な個人を集めたチームが最強ではない。「安心して失敗できる空気」を持つチームが最強だったのです。
20代が本当に求めているリーダー像 — What They Want
では、いまの20代は実際にどんなリーダーを求めているのでしょうか。
リクルートマネジメントソリューションズの「新入社員意識調査2024」によると、理想の職場として「お互いに助けあう」を選んだ新入社員は64.1%で最も多い回答でした。続いて「遠慮をせずに意見を言いあえる」が45.1%で過去最高を記録しています。
求められているのは、強いリーダーではありません。安心して声を上げられる場を作れるリーダーです。
さらに、リクルートマネジメントソリューションズの「働く人のリーダーシップ調査2024」では、20代のメンバーは上司に「感情に寄り添ったフォローやマネジメント」を求める傾向があることが明らかになっています。20代の場合、上司が「調和型リーダー」や「共創型リーダー」のときに、勤続意向が高まる傾向が確認されました。
「俺についてこい」型のリーダーではなく、「一緒に考えよう」型のリーダー。それが、いまの時代に求められているリーダーシップの形です。
「導く力」は、誰にでもある — Everyone Can Lead
リーダーシップは、肩書きではありません。
会議で「それ、もう少し詳しく聞かせてもらえますか」と言える人。新しく入ったメンバーに「困ったことない?」と声をかけられる人。チームの空気がおかしいと感じたときに、最初に口を開ける人。
それは全て、リーダーシップです。
Singホールディングスの7つの誓いのひとつに、「仲間を大切にする」があります。これは「仲良くしよう」という意味ではありません。仲間の強みを見つけ、弱みを補い合い、全員が自分の力を発揮できる環境を作るということです。
RPGの世界では、どんなに強い勇者でも、ヒーラーのいないパーティでは長い冒険を生き延びられません。「自分が活躍する」ことと「チームを活かす」ことは、まったく別の力です。そして後者こそが、リーダーシップの正体です。
あなたの「導く力」を見つけよう — Find Your Style
自分がどんなリーダーシップを持っているか、まだわからなくても大丈夫です。まずは冒険診断で、あなたのタイプと強みを確かめてみてください。
「仲間と一緒に挑戦できる環境を探している」なら、冒険に参加する(エントリー)から、パーティに加わることもできます。
先頭に立つだけがリーダーではありません。あなたには、あなただけの「導く力」があります。


